春宵人形企画・広報室

不定期にあちこちにあらわれる不思議なお店。魔法のかかった人形たち。Twitter:http://twitter.com/haruyoitenshu次回開催『星月夜人形店』2015年10月20日(火)〜25日(日)自由帳ギャラリーおよびToo-tikci店内ミニギャラリーにて同時開催。〜過去の展示会〜人形展『春宵人形店』2015年3月17日〜24日アートギャルリ谷中ふらここ・2階ギャラリーにて開催。
不定期にあちこちにあらわれる不思議なお店。魔法のかかった人形たち。
Twitter:http://twitter.com/haruyoitenshu
次回開催『星月夜人形店』2015年10月20日(火)〜25日(日)自由帳ギャラリーおよびToo-tikci店内ミニギャラリーにて同時開催。
〜過去の展示会〜
人形展『春宵人形店』2015年3月17日〜24日アートギャルリ谷中ふらここ・2階ギャラリーにて開催。
『星月夜人形店』

『星月夜人形店』

今年3月の『春宵人形店』から七ヶ月、
今度は高円寺に場所を移して、
『星月夜人形店』開店いたします。
終了しました

終了しました

3月17日から一週間つづいた『春宵人形店』も24日をもって終了いたしました。
たくさんの方にご来場いただき、あたたかいお言葉に支えられ、濃密な一週間をあの谷中の町で過ごせましたこと、ただただ感謝いたします。
本当にありがとうございました。

まだあの場所を辞去してから一日しか経っていないのにもうあの急な階段がなつかしい。

余韻を楽しみつつ、『春宵人形店』出品作の一部がひきつづき28・29日に浅草・ライオンビルジングで開催される『妖店百貨展』3階で展示されます。
こちらもおもしろそうなイベントです。
どうぞお時間ありましたらお運びください。よろしくお願いいたします。
『豆グリフォン』

『豆グリフォン』

コンデクレンの作品です。
春宵人形店、開店してもう中盤となっておりますが自作の紹介を忘れておりました。
こういった形で解説、というのも気恥ずかしいので手短に。

昨年からつくりはじめた「豆シリーズ」の一頭です。
シリーズの特徴としては手の指先に乗るようなサイズ(3~5cm程度)で頭や手足が動く、などでしょうか。
今回は展示のコンセプトを「魔法使いの部屋」にしましたので何かマジカルな召喚獣を用意しようと考えてグリフォンを選びました。正義を象徴し、紋章などにもよくつかわれている上半身がワシで下半身がライオンの合成獣です。
頭部はオジロワシを参考にしました。
今までの「豆シリーズ」にない特徴として今回は胴体にジョイントを入れたので体をひねることができます。ライオンをいろいろと調べていたら横座りしている写真が多く、そのポーズをとらせたかったのです。

どうぞ、てのひらの上で小首をかしげる召喚獣によろしければ会いにいらしてください。
お待ちしております。
『Clown Bear』

『Clown Bear』

佐々木維希さんの作品です。

佐々木さんはたいへんオシャレな女性のドールもつくられる方で、けれど今回はテディベアでご参加くださいました。

そしてそれは、この展示会にとってすごくいいことだったのではないかと作品画像をいただいて感じました。
佐々木さんのテディベアたちはどこか寂しげでセンチメンタルな風情と、少しお気楽な雰囲気を持っています。
これがわたしには少年性のように感じられます。

どうしても人形は女性作家のほうが人数も多く、モチーフも女性にかたよりがちです。
それは特に悪いことではないのですが、かたよってしまうことには違いないです。
女性作家が少年を描く時、母性を感じさせないことはほぼありません。
過去の、未来の、理想の、息子・少年像になります。

佐々木さんのテディベアたちが持つ少年性は佐々木さん自身と地つながりで、その丸い背中の向こう側に遊び疲れた帰り道の夕焼けと服にしみ込んだ土埃の匂いを背負っているようにわたしには思えます。
そしてそのセンチメンタリズムにすごく惹かれるのです。


温かみやファンタジー、少女性そこにこの魅力的な少年性が加わってはじめてこの『春宵人形店』が完成したような気がいたします。

さあ、もう残すところ1日で開店です。
どうぞ、皆さまも少しお気楽でセンチメンタル、どこか寂しげな少年の背中をのぞきに来てください。
お待ちしております。
『使い魔の憂鬱』

『使い魔の憂鬱』

鼬猫毛物店さんの作品です。

羊毛フェルトで動物をつくったことがある方ならどなたも称賛せずにはいられないでしょう。すごい力作です。

全身まっ黒の猫、これは本当にむずかしいのです。黒という色は陰影をすべて飲み込んでしまうのでつくるのもたいへんなら写真に写すのもたいへんで、それがこれだけ毛の流れを感じることができる写真が撮れているということは、この羊毛植毛の技術はそうとうに高度なものだと伺い知れます。

動物をモチーフにする時、わたしがもっとも重要だと考えているのは観察です。
動いて考えて温かな体温のあるものを動かないものの中に込めるのですから、切り取り方というのが必要になってきます。
動きや温度を感じさせる顔つき体つき動作…などその切り取り方によって作者がそのモチーフをどうとらえているのか、どの程度観察してつくっているのかが透けて見えます。

そしてわたしにとって鼬猫毛物店さんの切り取り方は親しみが込められていてたいへん好ましいのです。

いくら形が骨格が正しかろうとも愛情のない作品には魅力を感じがたいです。

引き比べ、彼女の作品は形のまとまりや正確さもさることながら愛すべき毛むくじゃらの同居人への温かいまなざしがほんわかと伝わってきます。


どうぞ、今にもしっぽをパタンパタンと床に打ちつけそうな不機嫌な黒猫に会いにいらしてください。
お待ちしております。
『sweet smile』

『sweet smile』

多夢さんの作品です。

こちらは『第20回 テディベアコンテスト』においてカテゴリーA 銅賞を受賞した作品で、今回作家蔵のものを特別に貸し出していただきました。

多夢さん独特のデフォルメバランスと丁寧につくりこまれた口元や手足の肉球。アンティーク加工されたモヘアの色あい。
影のない、まっすぐ前を向いた輝く夢見る瞳。
どこをとっても題名どおりの甘やかなかわいらしさの作品です。

多夢さんはよく「かわいがってもらえる子をつくりたい」とおっしゃいます。
手にとって抱いて撫でてくったりするまでかわいがってもらう。それがテディベアにとって最高の幸せ。
だから「かわいい」だけに集中して他の要素をなるべくそぎ落として、フワフワとしたやわらかな生き物を生み出す彼女の制作姿勢は相反するようにストイックです。


いつもそばにいてくれて見ればホッコリと気持ちが和らぐようなテディベアをどうぞご覧にいらしてください。
お待ちしております。
『つつじ』

『つつじ』

雛罌粟人形堂さんの作品です。

雛罌粟人形堂さんの作品は「小さい」です。
ただ小さいわけじゃありません。想像を絶した小ささなのです。Web上で身長1cm、2cm3cm…などと書いてマクロの接写画像を載せたところでほとんどの人には伝わり得ない小ささなのです。

マクロ画像じゃ小ささがピンと来ない、これはすごいことです。
拡大して写すと小ささを感じさせない造形、たおやかで優美な顔立ちの少女たちは表情豊かに自己主張し、手足は先まですんなりとうつくしく自然な形をしています。
さらにハリや質感を極限まで吟味し細かく細かく縫われた衣装をきっちりと着ている。着られているのではなく着ている、小さくて硬い体を持った人形にとっては重要でとてもむずかしいことです。

この度、雛罌粟人形堂さんは『ドールアート展2015inうつくしま』で民報社賞を受賞されました。
その強気な小さな女の子はこちら→でご覧下さい。

小さい人形はすごいですが、大きな、たくさんの作品が集まる場所で目にとめていただくのはなかなかたいへんです。
大きな公募展、大きな会場で行われる展示会でこの小さなちいさな女の子に賞が授与された、ということに、不遜な言い方ですがわたしは『ドールアート展2015inうつくしま』の審査のレベルの高さを実感いたしました。

たださっと目をすべらせるだけではなく、のぞきこみ、てのひらに乗せてルーペで拡大してみた時にはじめて感じられる感嘆・感動と込み上げる愛おしさ。
どうぞ当人形店へ小さな少女たちに会いにいらしてください。
お待ちしております。
『ソーニャちゃん』

『ソーニャちゃん』

Enさんの作品です。

イラストレーターでもあるEnさんは描かれる絵そのままにとてもリアルな人形をつくられます。ですが、ただリアルなだけではなく血の通った温かみのある作品になるのは彼女のほんわかとした人柄によるものでしょう。

Enさんも現在行われています『ドールアート展2015inうつくしま』にて『福島市議会議長賞』を受賞されました。
うつくしく、芯の強さをたたえた作品はどうぞこちら→からご覧ください。

Enさんの作品のテーマはいつも家族愛であったり、女性の強さであったり、彼女自身の生活や内面にしっかりと根ざしたもので、ゆえに彼女の作品はいかにファンタジックな表現になっていてもしっかりと地に足をつけた力強さを感じさせます。

ぜひ当人形店でEnさんの作品の温かみにふれてください。
お待ちしております。
『箱の体』

『箱の体』

大山雅文さんの作品です。

豊満な女性の肢体を、しかも部分的に切り取りながらもいやらしさや残酷さをみじんも感じさせないのは、ただただその造形のうつくしさへと邁進している作家の姿勢によるものでしょう。

この度、『ドールアート展2015inうつくしま』における全国創作人形公募展において大山さんの作品、『蜻蛉(セイレイ)』が福島市教育委員会教育長賞を授与されました。

受賞作の画像は大山さんのブログをどうぞご覧ください。→
瑞々しく澄んだ生命感にあふれる様子に、ハッと心打たれるような作品です。

今回当人形店に出されるオブジェ、画像の『箱の体』と顔を額装した『顔の額』はこの受賞作と同じ型をつかっているそうです。
球体関節人形で関節の造形や可動など、類い稀な技術力を発揮していた作家が、動かすことのできないオブジェをつくる、それは自信の顕れに他なりません。
動かせなくても動きを感じさせる、狭い小さな箱の中でも奥行きを感じさせる、そういうところへ辿りついたという証の作品です。

今現在の大山雅文の到達点の一端をぜひこの機会にご高覧ください。
『チビ魔女』

『チビ魔女』

藤本更紗さんの作品です。

お話ししていると次から次へとつくっているもの、これからつくりたいもののアイデアがとめどなく溢れてくるとても行動的でパワフルな藤本さん。
一転、つくられる少女たちは静謐でシンとした佇まいです。

この小さなちいさな魔法使いの少女も、つつくとあったかそうでやわらかそうな輪郭とそれでいて少したよりなげにも見える細い手足に、小学生くらいの女の子のちょっと人見知りで自分の大切なものをギュッと内側に抱え込んでいるような様子が見てとれます。
静かに、笑っているのだけれどただ楽しいわけじゃない。

女の子の揺れ動く気持ちを静謐な形に閉じ込めた、そんな藤本さんの作品。
どうぞ会いにいらしてください。
お待ちしております。